TOP ■小川町の紹介 ■青石の里・小川町 第6回



青石の里・小川町 第6回

  「関東灘」の異名をもつ酒どころ・小川町

 最終更新日:2016年6月9日
酒蔵めぐりのようす(2016年3月)

 小川町は、埼玉県のほぼ中央部を占める比企郡の北西部に位置しています。地形的に大きくみると、西側の関東山地と東側の関東平野の境界域にあたり、小川市街地は槻川とその支流の兜川によって形成された小川盆地に所在しています。近世期以降、市街地は江戸・川越と秩父を結ぶ秩父往還と八王子と上州を結ぶ八王子往還の交わる交通の要衝にあって、一・六の日に定期市が立ち、物資の集散地として、また宿場として町場が形成されました。町域の55%を山林が占め、緑豊かな自然景観に恵まれ、和紙をはじめ、清酒、絹織物、建具などの伝統産業が発達しました。
 今回は、その中で小川町の酒造りを紹介します。
 酒造りには、良質な水と原料となる酒米が不可欠です。小川の水は硬度が高く、鉄分が少ない酒造りに好適な水と言われ、さらに原料米は産地ではないが、江戸時代以来、米穀の少ない秩父方面と平野部の穀場とを結ぶ中継ぎの穀物商が多く、米の集散地であるという好条件にも恵まれました。小川町は山間の小さな町ながら、多くの銘柄酒を生み出し、「関東灘」の異名をもつ酒どころです。現在も「武蔵鶴」(文政2年創業)、「帝松」(嘉永4年創業)、「晴雲」(明治35年創業)の三つ蔵元が営業し、江戸時代から脈々と受け継がれてきた伝統的な醸造法に、山田錦などの好適米や地元の無農薬米を使用するなど新たな工夫を加え、全国新酒鑑評会などで優秀な成績をおさめています。
 平成26年12月には、地酒の普及・消費促進をはかるために「小川町地酒等による乾杯に関する条例」(乾杯条例)が施行され、各種宴会時の乾杯は地元のお酒で盛り上がっています。また、2016(平成27)年3月には三つの酒蔵を巡る「ちょこたび埼玉酒蔵めぐりin小川町」が開催され、大勢の参加者で賑わいました。
 第70回小川町総会には、小川町の美味しい地酒も楽しみにお出でください。

(小川町教育委員会 高橋好信)



アクセス
会場案内
シンポジウム
学生向け企画
市民向け企画
ポスターセッション
写真展
夜間小集会
巡検
宿泊
小川町の紹介
準備ニュース
参加申込み書
要旨執筆要領