TOP ■小川町の紹介 ■青石の里・小川町 第1回



青石の里・小川町 第1回

  新タイプの町史づくりと科学運動

 最終更新日:2016年3月21日
図説タイプの町史と付図の地質図
 小川町では1990年台に町史のへん編さん纂が進められ、地団研会員も企画段階から加わっての町史づくりがおこなわれました。それまでの他の市町村史編纂の経験を踏まえ、旧来のようなは論文形式ではなく、カラー版・図説タイプの冊子として進められました。おもに中・古生界を関東山地団研、新第三系を比企団研、第四系を小川町史の第四紀グループが分担しましたが、この3団研・グループが有機的に連携して“小川町地質構造発達史団研”ともいえる方式で取り組みました。町史といっても既存のデータをまとめるだけでなく、それまでの独自調査と合わせて研究・調査をおこなって、執筆にあたりました。また、気象分野や地震についても加え、町民向けの物語編・論文編・資料編の3部構成の冊子で、“小川町の地学事典”として使えるものとしました。8年の年月をかけて『小川町の自然 地質編』が1999年に刊行となりました。
 一方、執筆作業と平行して町民への成果普及として自然観察会もおこなっています。地質・植物・動物分野の執筆者が一緒に案内役になって、自然を総合的にとらえられる観察会として実施しています。刊行後の現在も毎年おこなっていて、今年で第30回を迎えます。町や町民との信頼関係が築かれていて、総会を成功させる原動力となると思います。
 このように埼玉支部の三位一体の実践・科学運動の一例がここ小川町にあります。この夏、ぜひ“地質の博物館”ともいえる小川町総会にお越しください。

(埼玉支部 加藤禎男)



アクセス
会場案内
シンポジウム
学生向け企画
市民向け企画
ポスターセッション
写真展
夜間小集会
巡検
宿泊
小川町の紹介
準備ニュース
参加申込み書
要旨執筆要領