地学団体研究会埼玉支部

日曜地学ハイキングの記録


第531回~第540回 (2020年4月~2021年6月)


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第531回 名栗の自然と地質、人々の暮し 2020年 4月19日

 新型コロナウィルス感染症拡大緊急事態措置により中止

 

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第532回 秩父盆地、黒谷の化石  2020年 5月17日

  新型コロナウィルス感染症拡大緊急事態措置により中止

 

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第533回 東浦和 埼玉スタジアムの地下地質 2020年 7月 5日

 新型コロナウィルス感染症拡大防止のため中止

 

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第534回 神奈川支部と合同     2020年10月17日

 新型コロナウィルス感染症拡大防止のため中止

 

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第535回 秩父盆地の地形と地層・化石 2020年11月15日

 コロナ禍により中断されていた日曜地学ハイクですが、11月15日より再開されました。実施に当たり、感染防止のため次の措置がとられました。

  • 対象は「日曜地学の会」会員のみとし、はがきの連絡ののち事前に申し込みをしてもらう。
  • 参加者はマスクを着用し、かつソーシャルディスタンスを守る。
  • 家に帰ったらまず手や顔を洗ってもらう。

 新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を取り入れた新しい地団研埼玉支部の取り組みが今回から行われました。
 さて久し振りの地学ハイクです。参加者21名(うち案内・係が4名)の精鋭で、小春日和の中、紅葉の秩父路を楽しみました。コースは大野原駅から最初札所19番龍石寺の角礫質砂岩層の観察、秩父橋経由で対岸に渡り、萩平歌舞伎舞台を見学、荒川河川敷におり昼食と化石採取、その後、飯塚招木古墳群を見学し和銅黒谷駅に行ってまとめ・解散で、歩く距離が短めで立ち寄り地も少ないハイクでした。
 しかし、秩父の生き字引と言われる小幡先生の案内です、中身は濃い。古秩父湾の堆積物・化石、荒川の河岸段丘の形成の解説はもとより、古墳時代の環境や、江戸時代の札所巡りの様子、札所巡りの標石や灯ろうの産地や造られた背景、秩父橋の歴史と、地学を超えた楽しい話が満載でした。また、今回の目玉は化石採集です。ちょうど萩平歌舞伎舞台前の荒川河川敷一面に奈倉層が広がっています。そしてその地層は、下流の対岸、サメの歯化石で有名な蓼沼の露頭方向に繋がっているのが見えます。いい化石がとれる予感がします。昼食を河原の陽だまりの中でのんびり済ませると、参加者各々が河原いっぱいに散らばり化石のありそうなところの露頭をハンマーで叩き始めました。
 秩父の地学ハイクで珍しくハンマーを使いました。暫くするとあちこちで獲物が発見されました。ホタテ、キララガイ、ソデガイ、カニのはさみ、コシオリエビ、魚鱗、巣穴(生痕化石)…。皆さんお土産もできて楽しい一日を過ごすことができました。

{奥 雄一 小川高校}(参加者 21名) 

荒川河床に露出した岩盤で化石の観察
飯塚招木古墳群

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第536回 岩殿丘陵地質と放散虫化石 2020年12月13日

 新型コロナ感染症拡大防止のため中止

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第537回 下仁田 第二弾     2021年 3月21日~22日

 新型コロナウィルス感染症拡大緊急事態措置の延長により中止

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第538回 「埼玉スタジアム2002」地下地質  2021年 4月18日

 1月の予定が3月へ延期され、3月の予定がさらに4月に延期され・・・
 数日後には、さいたま市・川口市が「蔓延防止等重点措置」対象となるとのニュースもあったが、感染対策をしっかり取った上で、三度目にしてようやく開催することができた。
 1年ぶりの電車に乗って、浦和美園駅に降り立つ。参加人数を20人に限定した中、カラー写真がたくさん掲載された資料を片手に、久しぶりの地ハイが始まった。まず集合場所で、周辺の地形の概略についてメッシュマップを用いて説明を受ける。大地を構成する地層や、低地を作る沖積層との関係を確認し、埼玉スタジアム周辺の地名の由来などを聞いた。昔からの地名の中には、その土地がかつてどのような場所だったかをうかがい知ることができるものが多く、そういった地名が新しい名前に変わってしまうのは少し残念に思う。
 埼玉スタジアムに向かう途中、重殿社に立ち寄る。川を鎮める神が祭られているとのこと、川の氾濫に悩まされていた歴史を感じた。また、敷地内にある武州鉄道の記念碑に関してのお話も伺った。この地域周辺では、廃線された武州鉄道の用地を使って東北自動車道が建設されたというのが大変興味深かった。さらに歩きながら、途中小さめの露頭を観察した。赤みがかった関東ローム層中にやや暗い第1暗色帯を確認できた。
 目的地に近づいたところで、手前にある調整池に降り、側面に見える露頭を観察する。大宮層内には砂や角の丸い礫が多く見られた。また、上部には生痕があり、前日の雨で露頭表面が洗われたおかげで、たくさんのサンドパイプを見つけることができた。横に移動すると、沖積層が見られるようになり、中に貝化石を観察できた。こちらも前日の雨のおかげでいくつも見つかって幸運だった。その後、調整池の標高の話から、携帯アプリ『スーパー地形』の話で盛り上がりつつ、スタジアム敷地内にある水準点を見に行った。
 カメラ式の検温に戸惑いつつ、埼玉スタジアム内で昼食を取った後、本題のボーリングコアの観察だ。このあたりの層序に照らし合わせて説明を受けながらコアの観察が始まった。掘ってから年数がたっているため、表面の様子が変わってしまっているが、霧吹きで水をかけつつ、色や粒度、貝や植物片の混入などに注意して観察した。所々ラミナなども見ることができた。皆さん質問なども交えながら、熱心に観察していた。このように工事終了後に長期間、ボーリングコアがそのまま残っていることは珍しく、とても貴重なものを観察することができた。
 その後、まとめの説明を受け、スタジアムをちょっと覗いてから現地解散。当初寒い時期の予定だったが、延期されたことで逆に、暑すぎず寒すぎず雨上がりで露頭の観察もしやすいという、最高のコンディションでの地ハイとなった。こういった最高のシーズンに、人数制限なくワイワイとおしゃべりしながら地ハイが楽しめる日が、一日も早く戻ることを願うばかりだ。

{竹内幸恵 蕨高校}(参加者 20名) 

 重殿社 
埼玉スタジアムでのコア観察の様子

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第539回 名栗の自然と地質、人々の暮し  2021年 5月16日

 新型コロナウィルス感染症まん延防止等重点措置により中止


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第540回 都内の石材           2021年 6月20日 

 新型コロナウィルス感染症まん延防止等重点措置により中止

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