秩父鉄道の武川駅に10時20分に集合、日差しはやや強いものの木陰は秋の気配である。駅から荒川ぞいの観察地点まで向かう道のりはわずかであったが、草藪と石ころだらけのところを歩く。9月の時期は最悪で、案内者の本間さんが草刈りをしてコースをつくったところであった。帰りに同じ道?を引き返したが、道がはっきりせずに不安になった。
荒川左岸の観察地点の河床の露頭は、台風によりきれいにみがかれていて、地層や堆積構造などがよくわかった。ここは1000年前の土塩層で、浅海に堆積した砂岩と泥岩の互層で、生痕化石がたくさんみられ、小幡さんにより説明があった。また、断層、火炎構造もみられるなど台風の増水のおかげか?とも思われた。再び元の道?をもどり、昼食は菅沼天神社の予定でしたが、13時近くなったので手前の河原沿いの木陰にした。
午後は荒川沿いの農道をしばらく歩き、明戸ダムの上流の明戸河原で、植物化石の観察と採取と火山灰層。台風の影響で水位が高く、河原に渡るのに注意が必要でした。また、そこからさらに上流まで歩く予定でしたが、歩いて渡ることができないので化石の採取になった。楊井(やぎい)層は礫岩・砂岩・泥岩からなり、泥岩からは多くの植物化石はでている。葉の化石が地層にそってみつかる。参加者はハンマーをふるって化石を出していた。メタセコイアの球果も見つかったのでした。15時ころにまとめをおこない、明戸駅にむかった。草と石でころんだ参加者もあり、今回のコースは時期を2月か3月ごろが最適と思われた。
{松岡 喜久次 大宮南高校}(参加者43名)
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