前日の雨の予報は見事にはずれ、当日は朝から晴れ、時には薄曇る天気でした。暑くもなく寒くもなく、河原の藪こきもなく、時折吹く初夏のすがすがしい風も心地よい地学ハイクでした。
さて中身ですが、今回も荒川流域を歩くシリーズで、荒川の上流域(秩父市内)の河岸段丘を歩きました。19番龍石寺からは高位段丘、中位段丘、低位段丘が見事に観察できました。荒川が数十万年かかったとはいえ、莫大な量を関東平野に運んだんですね。
次は3代目の秩父橋です。初代は橋脚しかありませんが、3代が存在しています。河床まで20mくらいありますが、これがなかった時代は大変な思いをして往き来していたんでしょうね。次は対岸の20番岩之上堂です。ここも段丘崖の上に建っています。
午後は築瀬の河原で化石採集でした。ここはパレオパラドキシアやチチブクジラの産出した場所です。チチブクジラの発掘の話を聞いた後は皆さんハンマーを思い切りたたいていらっしゃいました。そのせいか貝、魚鱗、カニ、サメの歯などがたくさん取れていました。いいおみやげができてよかったですね。
{奥 雄一 鶴ヶ島清風高校}(参加者49名(参加者49名)
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札所19番龍石寺の岩盤を観察 |
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チチブクジラとパレオパラドキシアの
産出地の地層を観察 |
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