日曜地学ハイキングの案内は、まだ2回目であるが、忙しさにかまけて充分な下見ができなかったことが悔やまれる。(土曜日1回、平日2回)前回の案内は(昨年)吉見付近ということで「百穴」や「ガーネット」が目玉商品としてあったため、一般参加者もそれなりに興味を示したように思えた。しかし、今回の寄居付近は主に岩石見学であったため、頭にのこる「おみやげ」はなかったように思う。
石英斑岩も余りにも細粒なため、見た目によくなく、また、古生層との境界の断層も不明瞭、第三紀の寄居礫岩との境界も河原の砂礫にうめられ、必ずしも露出はよくなかった。せめてもの救いは、古生層の石灰質の部分で見られた小褶曲とこの中に入る黄鉄鉱であったが、歩いた割に感動が少なかったのではないかと思う。「地層の分布」を見るような巡検は、様々な階層の参加者をかんがみれば、余り適当ではないかもしれない。幸い天気はよく、「ハイキング」としてはちょうど良い距離であった。
{松井 正和}(参加者 30名)
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