10月31日、晴天に恵まれて第106回日曜地学ハイキングが寄居付近でオリエンテーリング形式で行われました。参加者は75才のおばあさんをはじめ4才の坊やまで、全員で85名(うち支部会員12名)とたくさんの人の参加がありました。
OL形式は今回で三度目ですが、前回同様なかなか好評でした。OLのコースは寄居の正喜橋近くのスズメの宮神社から出発し、全長約8Km途中8ヶ所のポストが設けられ、それぞれに課題があり、例えば断層のスケッチ・石碑の文字を写す・ペグマタイトの鉱物の採集etcとかで、参加者もただポストを回るだけでなくかなり強制的に勉強をさせられたようでした。
何といっても今回のハイライトは城南中の裏の崖・寄居礫岩層中の白色粗粒砂岩からサメの歯が発見されたことでしょう。発見者は宮田純生君で熊谷大原中の2年生でした。今まで寄居礫岩層中からは植物破片の化石しか出ておらず、陸成層といった意見もあるくらいですから、今回の発見は非常に重要なものです。種については、詳しくは不明ですが、物は大変新鮮でエナメル質の部分がよく残されています。ここでちょっと発見者の宮田君についてご紹介しておきますと、日曜地学ハイキングは今回で2度目、しかし、鉱物・化石については、かなり以前から興味をもっていて、一人県内のいたるところに採集に行き、成果をあげているようです。また、熊谷から雲取山の頂上まで日帰りで行ってくるということですから、かなりの健脚の持ち主でもあるようです。将来は埼玉支部のメンバーになってくれるのでは?
サメの歯の鑑定ができましたら、地球科学の短報等に載せる予定です。お楽しみに!!
最後になりましたが、町田二郎・昼間明・町田明夫会員には案内、ご苦労様でした。
{「秩父の峯」K.K.}(参加者 77名)
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