東京に隣接し、人口700万人を超える埼玉県の中で1/4の面積を占めながら、人口はたったの10万人強、そんな「秩父地域1市4町(秩父市・横瀬町・皆野町・長瀞町、小鹿野町)」には五感でフルに楽しめる魅力がタップリです。
『秩父の人にとって、それは突然やってきました。』このような書き出しで小説が書けるくらい、秩父は盛り上がっています。その主役の1つは、通称『あの花』と呼ばれるアニメ、もう一つは『Ichiro's
malt』です。
2011年4〜6月にアニメ「あの日見た花の名前を僕達は知らない。」通称「あの花」が放送されると、その夏には「聖地巡礼」の若者が、日本の内外から訪れるようになりました。その後2015年に公開された「心が叫びたがってるんだ。」通称「ここさけ」、2019年の「空の青さを知る人よ」「空青」の「秩父三部作」により、秩父はアニメの聖地として脚光を浴び、市内の至る所でアニメキャラクターを目にするようになりました。若者のアニメの聖地巡礼は、中高年の札所巡礼をしのぐ勢いがあります。
秩父地域は、ウィスキー・ビール・日本酒・焼酎・ワインを生産している全国でも例を見ない「酒の聖地」です。今年もコロナ前と同様あるいはそれ以上に、2月19日の「秩父ウィスキー祭(2014年より開催)」はチケット即完売の勢いで盛り上がりました。この場の主役の『イチローズモルト』を筆頭に、『秩父麦酒』、日本酒の『武甲』『秩父錦』や『長瀞』、『秩父ワイン』『兎田(うさぎだ)ワイン』などが人気です。2019年には「ちちぶ乾杯共和国」を建国し、多くのイベントやツアーが行われ、おしゃれなお店も増えています。
総会に鉄道利用で秩父へお出での際は、西武特急に乗車すると、ドア上のサイネージ画面に秩父のお薦め画面が流れます。秩父鉄道経由であれば、アニメ秩父三部作や秩父三社(宝登山・秩父・三峯の三神社)、そしてジオパークなどのラッピング列車が運行されています。
総会初日夜には会場から徒歩10分程度のところで、「みやのかわナイトバザール」が開催されます。これは300回を超えるイベントで、秩父の屋台囃子やお酒を堪能できます。ホルモン焼きの名店も会場から徒歩1分の近さ、匂いでたどり着けるでしょう。御花畑駅では早朝から駅蕎麦を楽しめます。
秩父には秩父夜祭をはじめとして1年に400もの祭があり、蝋梅・芝桜・彼岸花・ダリアなど、1年中花を見ることもできます。もちろん地質学の聖地ですので、総会を機に、何度も何度も秩父を歩きにお出でください。
(埼玉支部 加藤定男)
秩父を盛り上げる「イチローズモルト」のボトルと「あの花」の記念切符
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