地学団体研究会埼玉支部 日曜地学ハイキングの記録 第241回〜第250回(1990年8月〜1991年7月) |
第242回 吉見丘陵のザクロ石と磨き砂 1990年10月21日
第243回 晩秋の秩父・長尾根 1990年11月25日
第244回 初冬の入間川を歩く 1990年12月26日
第245回 沖積低地の地学(宮代〜幸手) 1991年1月20日
第246回 水温む早春の足柄 1991年3月17日
第247回 自分の歯にみる人類の歯の進化と退化
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毎年4月の地ハイは「日曜地学の会」総会が行われます。今回は県立富士見高校を会場とし、午前中に総会を行いました。1990年度の地ハイの報告・1991年度の地ハイの計画についての提案を行い、その後は「スライドでふりかえる1990年度の地ハイ」、1年間の地ハイをスライドでみながら復習をしました。最後に地団研東京総会でのポスターセッションと地ハイの250回記念品についての意見交換をしました。 午後は「歯」についての講演と実習です。地団研東京支部の後藤会員による講演「自分の歯にみる人類の歯の進化と退化」、その後地ハイ参加者の歯科医矢崎さんにもお手伝いしてもらい歯型の模型作りの実習を行いました。できあがった自分の歯をおみやげに、4時すぎに解散となりました。 (参加39名) |
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今回は西部地区の越生にきました。歴史の古い町で、人口に対する文化財の多さは県内第2位といわれているそうです。 この地域には御荷鉾緑色岩類と、その上に異地性の岩体としてのるといわれている秩父層群の岩石が分布しており、これらを越辺川に沿って歩きながら観察していきました。御荷鉾緑色岩類は火山岩や火山砕屑岩・深成岩などが変成してできた岩石で、全体に緑色をおびています。その細かな特徴から、もとの岩石がどんなものであったかある程度判断することができます。秩父層群の岩石はチャートや黒色の粘板岩などでした。Loc.5では御荷鉾緑色岩類の上位に秩父層群の岩石がのっていたのですが、その間に断層らしきものはみられませんでした。問題のある露頭であると思います。 最後に越生駅近くの越辺川(おっぺがわ)川原で礫調査と川の流量調査を行いました。礫調査は昨年の入間川につづいて二回目です。流域の地質を反映し川原の礫の種類が異なっていることがはっきりと確かめられました。 (参加57名) |
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都合により一週間延期となった今回、突然の変更で御迷惑をおかけしました。この場をかりてお詫びいたします。さて延期をした6月23日は朝から雨模様、参加者ほ集まるだろうかと心配しましたが、少しの雨ぐらい関係ない!という方々が集まってきました。さすが地ハイの参加者はたくましい!といったところです。 まずは荒川の河原で化石採集、小雨の中みんな必死でとっていました。ここの地層は土塩層という地層で、きれいな形の化石は少ないのですがいろいろな種類のものがみられました。貝化石の他、生痕化石(巣穴の化石など)もありました。昼食の後は福田層の凝灰岩層や角礫岩層を見学しました。角礫岩の礫には花崗岩の礫が多くみられ、興味深い角礫岩でした。 (参加30名) |
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今回は記念すべき250回、そこで特別企 画として地学オリエンテーリングを行いました。オリエンテーリング形式の地ハイは今までも何度か行ってきましたが、今回は特別企画ですので、豪華賞品を用意しました。 猛暑の中、沢山の人が集まりました。東武竹沢駅前で常連の方を中心に班作りをし、早速スタートです。今回の課題は、歩測での距離の測定、岩石・鉱物・山そして植物の名前を答えるなどで、みんな暑さを忘れてとりくんでいました。 昼食後、「小川少年自然の家」の広場で表彰式、第一位のグループには地団研の「地学ハンドブック 火山灰分析の手引き−室内編・野外編−」が贈られました。 その後は少年自然の家でプラネタリウムの見学、椅子に座り冷房のきいた真っ暗な部屋のなか、どこからともなく聞こえてきたのは誰かの寝息‥‥‥。 暑いなかみなさんご苦労さまでした。次は300回めざしてがんばりましょう。 (参加55名) |
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