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発足の経緯
- 1974年12月、狭山市笹井で植物の株が露出していることが、地元の今坂隆二氏・志村直治氏によって発見、狭山市教育委員会の三島氏から埼玉大学堀口氏に連絡。
活動期間
- 1975年12月 現地調査、化石林と断定
- 1976年2月1日〜2日 第1次調査 県内小・中・高校の教師30名が参加、分布図作成、化石採集、周辺地質調査(ゾウ化石発見)
- 2月11日 追加調査、ゾウの発掘調査
団研メンバー(支部会員)
県内の小・中・高校の地学教師約30名が参加した(画期的なことでは)。
成果 発表論文
- 堀口萬吉・角田史雄・清水康守・駒井 潔・板東尋子・栗原陽子(1977)関東平野西部入間川沿いに発達する仏子粘土層の再検討,埼玉大紀要自然科学編,13,93-98.
- 堀口萬吉・三島弘幸・吉田健一(1978)埼玉県狭山市笹井より発見されたアケボノゾウについて,地球科学,32,38-40.
- 狭山市教育委員会(1982)笹井埋没林発掘調査報告書.42p.
- 笹井化石林調査グループ(1984)埼玉県西部・入間川河床に分布する笹井化石林と周辺の地質.埼玉県立自然史博物館研究報告,(2):67-80.
特色
- 入間川流域が研究対象としても、地域教材の対象としても、すごくいい地域であることが広く認識されたという意味で、大きなでき事だった。仏子粘土層の再検討論文(上記)、アケボノゾウ論文(上記)につづいて、その後、小幡ほか(1991)の生痕化石の論文、足跡化石の発見と発掘に関する報告、関東平野西縁丘陵地域での火山灰層の研究などに引き継がれてゆく。
(文責:竹越 智)
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