テーマ
関東平野西縁丘陵の地表および地下地質を明らかにし、平野の発生と山地からの分化の過程を明らかにする。また、古環境の変遷を明らかにする。
発足の経緯
- 上総層群相当層(鮮新-更新統)である関東平野西縁丘陵地域はさまざまな知識が集積していたが、総合化には至っていなかった。本団研を発足し研究を進めることで、層序の確立と専門別グループの活動の推進を目指した。
活動期間
- 1990年〜(現在活動中)
- 入間川足跡化石の発見・発掘、調査団の主要メンバーとしても活動
浅川・多摩川でも相次いで発見され、本団研が中心になり、多摩川足跡化石発掘調査団の主要メンバーとして参加。
団研メンバー(支部会員)
- 登録メンバーは多いが、現在、実際に参加しているメンバーは県内の高校教師など16名。
成果
団研論文
- 関東平野西縁丘陵研究グループ(1995)関東平野西縁丘陵の地質1 −加住丘陵周辺の層序・構造と年代−.地球科学,49:391-405.
関連論文
- 入間川足跡化石発掘調査団(1993)入間川足跡化石発掘調査報告書 入間市
- 多摩川足跡化石調査団(2002)東京都昭島市の多摩川河床から算出したアケボノゾウ足跡化石の発掘調査報告書 昭島市教育委員会
個人論文
- 小幡喜一・石田吉明・大森昌衛(1991)埼玉県加治丘陵の仏子層(上総層群)の化石生管.地球科学,45:279-282.
- 楡井 尊(1995) 入間市元加治付近の仏子層下部の花粉化石。埼玉県立自然史博物館研究報告,(13):21-28.
- 林 成多(1996) 関東平野西縁丘陵の下部更新統仏子層の昆虫化石群集と古環境.地球科学,50:223-227.
- 小幡喜一(1997)入間市牛沢町の仏子層(下部更新統)産の貝化石群集および生痕化石と古環境.埼玉県立自然史博物館研究報告,(15):33-41.
- 林 成多 新種ミズクサハムシの報告 地球科学(英文)
- 以下、略
学会発表
- 竹越 智・倉川 博・大沢 進・関東平野西縁丘陵研究グループ(1990)関東平野西縁丘陵の地質1上総層群のフィッショントラック年代
- 小幡喜一・石田吉明・大森昌衛・倉川 博・関東平野西縁丘陵研究グループ(1990)関東平野西縁丘陵の地質2上総層群(仏子層)の生痕化石
- 大沢 進・竹越 智・関東平野西縁丘陵研究グループ(1990)関東平野西縁丘陵の地質3加治丘陵から産出する下部更新統の大型植物遺体
- 正田浩司・菊池隆男・鈴木毅彦・竹越 智・関東平野西縁丘陵団体研究グループ(2001)東京都青梅市の多摩川河床に分布する火山灰層と広域対比の可能性,日本地質学会105年大会
特色
- 個人テーマを生かしつつ、団研に結集している(層序、火山灰、重力、花粉、生痕、古地磁気、昆虫など)。
- パワーが売り物。
(文責:竹越 智)
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