テーマ
- 関東平野西縁に分布する加治丘陵を構成する飯能レキ層および仏子層の構造層序の解明し、平野の発生と山地からの分化の過程を明らかにする。また、古環境の変遷を明らかにする。
発足の経緯
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1975年2月に狭山市の入間川河床の石林調査を契機に仏子粘土層の再検討、調査が始められた。当初は入間川沿いに調査がすすみ、丘陵内部の仏子層、さらに下位の飯能レキ層に調査検討をすすめた。仏子、飯能レキ層中の火山灰の調査。 |
活動期間
1975年〜1982年
団研メンバー(支部会員)
- 埼玉大学教養部堀口研究室で卒論をした教師層を中心に6名。
その他,支部会員数名・岩槻高校地学部の生徒・地元の方々などが調査に協力。
成果
- 団研論文 関東平野西部入間川沿いに発達する仏子粘土層の再検討 埼玉大学教養部紀要(自然科学編)13巻
- 学会発表 清水康守他 関東平野西部入間川沿いに発達する仏子粘土層の再検討 地質学会197
特色
- 仏子層の層序を確立すべく、入間川沿いの河床や段丘崖に転々とある露頭を調査するにあたり、またレキ層による浸食がいたるところで観察される状況の中、ハンドレベル、オートレベルを用いて、正確な測量をもとに地層の連続をおった。その結果、仏子層がレキ層から始まりシルトと粘土層と整合に重なる一連のセットからなる部層(A〜Eの5部層)を確認した。また、仏子層中にある山灰層を30数枚記載する事ができた。仏子層の火山灰層が狭山丘陵、多摩丘陵へと対比ができたこと大きな成果であった。しかし、この団研の持っている資料・成果については最終総括論文が出ない状態で終了してしまった。
(文責:駒井 潔)
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