地学団体研究会埼玉支部 団研活動
比企団体研究グループ


テーマ

  •  最初にはっきりとしたテーマはなく、漠然と比企丘陵の中新統の層序と構造」を明らかにするようなことで始まった。長い団研期間に何度もテーマについて議論をしてきたが、最後まで明確にはならなかった。

発足の経緯

  •  比企団研の川本化石林研究グループおよび岩殿丘陵のグループの調査が終わったこと、また、比企丘陵から領家型の変麻岩が見つかったことなどもあって、今度は比企丘陵の調査をということで、テーマにも書いたように明確なテーマもないまま、また、予備調査で見込みを立てることもなく始まってしまった。

活動期間

    1979年〜2004年

団研メンバー(支部会員) 

  •  最終論文でのメンバーは15人 活動時期が長いのでメンバーの入れかわりがかなりあった。参加者32名。最初の活動メンバーは6〜8名程度。

成果 論文発表

  • 端山・比企団研:関東山地北東縁部から天竜峡型の片麻状花崗岩および鹿塩型マイロナイトの発見(地質雑90、857-859)
     
  • 比企団研・雁沢(1988):関東山北地東縁部の見いだされた中新統の緑色凝灰岩とその年代 (地質雑94、133-136)
     
  • 比企団研(1989) 関東山北地東縁部の土塩層(中新統)の塩原型動物群 地球科学、43,58〜61
     
  • 雁沢・比企団研(1991):埼玉県比企丘陵地域における凝灰岩のフィッション・トラック年代 地団研専報38号、67〜74
     
  • 比企団研(1991) 比企丘陵、岩殿丘陵の構造発達概観 地団研専報,(38)、59〜65
     
  • 小池・比企団研(1989) 埼玉県比企丘陵地域の中新統−層序の再検討 地質学会96年大会 演旨、233
     
  • 比企団研(1982) 関東山北地東縁部から領家非持型トーナル岩の発見 地質雑88、42
     
  • 比企団体研究グループ(2004)関東山地北東縁部の中新統−層序・構造・年代・動物群・鍵層・変質−.地団研専報,(52):111p.

特色

  • 出身 職業など含めて多彩な構成メンバーが特色
      これはテーマをしぼきれない原因の一つともなったが、成果でもわかるように多方面にわたる成果が出せたことも多彩なメンバーだったからできたと考えられる。
     
  • 山歩きの好きなメンバーが集まったこと、日頃のストレス解消の場ともなり露頭で寝る人おかしな発言(原生動物化石にオスとメスが居ること、ゴルフボールを見ちがえる人、その他多数)団研に休養?に出て来る人などもいて比企丘陵ならぬ比企休養団研と自ら呼んでいたこともある。
     
  • 露頭で勝負の言葉どおり露頭をよく見て、時には半日〜1日を一つの露頭だけで終わることもしばしばあった。
 その他
  • 露頭状況も悪く、むずかしいfieldでも何とか最後の論文までこぎ着けられたのは
  • メンバー全員、地質がとにかく好きで山歩きを楽しみながら行ってきたこと
  • 不充分ながらも一人一芸ができていたこと
  • 学問的な面でのkey manとなる人がいたこと
  • などがあげられよう、ただし、次の団研を組織する際のkey manとなるような人物がそだたなかったことは残念である。

(文責:小池美津子)

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