晩秋の秩父路は快晴の下、絶好のハイク日和。西武秩父駅から乗ったバスを信濃石で降り、赤平川に向かう。段丘崖の急崖をすべり降りて河原に立つ。そこで一通りの地層の説明を受ける。左岸を歩き続け、赤平川の蛇行部にさしかかると、深みがあって渡れない。
すると、渡るに渡れず、戸惑っている我々の前に一台のダンプが現れた。河川改修?のダンプである。「渡りに船」ならぬ「渡りにダンプ」とはこのことか。我先に空のダンプに飛び乗り、枠につかまる。ダンプは赤平川を一気に豪快に渡ったのである。ダンプに乗れた一同は大喜び、大満足、運転手の好意に感謝した。
川を渡った一同はみことなスランプ構造(正確にはコンポリュート構造)を見学した。河原で昼食後、ヨーバケ(“ようばけ”の表記が正しいことを最近知った)へ移動し、カニや二枚貝などの化石採集をして一日を終えた。
{千代田厚史(200回総括誌から)}(参加者 61名)
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