そくほう 584号 2004.5.1 2004年川越総会準備ニュース No.5-2 川越総会のシンボルマークが 決まりました |
第58回地団研総会のシンボルマークは、巨大ザメ「カルカロドン・メガロドン」の化石歯とハンマー、総会開催地川越市のシンボルである「時の鐘」を組み合わせてデザインしました。
デザインは、杉内由佳会員(立正大学地球環境科学部4年生)と本間岳史会員(埼玉県立自然史博物館)が担当し、若手とベテランのセンスが融合した“傑作”だと準備委員会では自負しています。
この化石歯のモデルは、埼玉県川本町の荒川河床に露出する中部中新統、土塩層から発見された73本のうちの右上顎第3歯です。1個体の化石歯が73本もまとまって発見されたのは世界的にも例がなく、歯列解析と正確な顎や生体復元が可能となりました。化石歯(実物)、顎と生体復元(レプリカ)は、埼玉県立自然史博物館に展示されています。
「時の鐘」は、1627年に川越藩主・酒井忠勝により創建され、毎正時に打ら鳴らされたことから「時鳴鐘」と呼ばれ、以後、大火のたびに焼失・再建が繰り返されてきました。1893年3月13日の川越大火は、時の鐘をはじめ町の3分の1を焼きつくしました。復興には、町民有志や渋沢栄一などの政財界人が協力し、翌年7月には高さ15.9mの3層造りの鐘楼堂が完成しました。「時の鐘」は約110年の歳月をへて、今も毎日6時、正午、15時、17時に鐘の音を響かせ、小江戸川越情緒をたっぷりと味わわせてくれます。